TRIzol NC Reagent |
| カタログ番号GK20010 |
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TRIzol NC試薬はクロロホルムを使わない完全なRNA抽出試薬で、培養細胞、動物の組織と植物組織に広く適している。
Products are for research use only. Not for human use. We do not sell to patients.
Sample solution is provided at 25 µL, 10mM.
TRIzol NC試薬はクロロホルムを使わない完全なRNA抽出試薬で、培養細胞、動物の組織と植物組織に広く適している。
抽出のプロセスは約1時間かかり、得られた総RNAはRT-PCR、qRT-PCR、ノーザンブロッティング、ドットブロット、試験管内翻訳とハイスループット消光などの分子生物実験で直接的に使われることができる。
後続の実験については、SuperFast RT Master Mix for qPCR (gDNA除去剤) (Cat.No. GK10031)逆転写キットとSYBR Green qPCR Master Mix (Cat.No. GK10002)リアルタイム蛍光量化PCRキットを使用を推奨する。
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サンプルのサイズとRNAの量 |
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サンプルの種類 |
サンプルのサイズ |
RNAの量 |
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白血球 |
1x106個の細胞 |
10~20μg |
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植物組織 |
50mg |
10~25μg |
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細胞 |
1x106個の細胞 |
10-30μg |
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筋肉/脳などの組織 |
50mg |
10-25μg |
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肝臓 |
50mg |
100~300μg |
この製品は青色の溶液である。RNA抽出プロセスにおいて、タンパク質、多糖体とDNAなどの不純物は、明らかな青い沈殿層でチューブの底に沈殿されることができる。明らかな青い沈殿層は、RNA上清の吸収に便利で、不純物を効果的に除去し、よってRNAの強度と精度を確保する。伝統的なTRIzol法と比べて、同じ50mgの組織サンプルには0.5mlのTRIzol NC試薬を入れることが必要で、伝統的なTRIzol試薬は1mlに添加すうことが必要で、試薬を節約できる。TRIzol NC試薬はより操作しやすく、プロセスでは室温で操作することができ、相分離にはクロロホルムが必要なく、安全性がより高い。

図1.TRIzol NC実験プロセスと慣例的なTrizol実験プロセスとの比較
FAQ:
1.Q: 伝統的なTRIzol法はRNAの抽出の為に、4℃で遠心分離する必要があるが、この製品は室温でRNAを抽出できますか?
A: はい、TRIzol NC試薬は室温でRNAを抽出でき、可溶化液の構成はRNAを降格から完全に守れます。氷の上で4℃で試験すればよりいいです。
2.Q: TRIzol NCが希釈液に添加され、遠心分離された後に、階層化は現れるのだろうか?
A:ステップ2.2遠心分離の後、明らかなブルーボトム沈殿とRNA上清が見られます。
3.Q: イソプロピルアルコールを添加した後、ペレットがなかったが?
A: 通常は、イソプロピルアルコールの沈殿後、白いゼラチン状のペレットが見られるはずである。ペレットは見られないのなら、RNAの含有量が低いか、もしくは組織の容量が低いなのかもしれない。サンプルとTRIzol NC試薬の量を増やすことを推奨する。ステップ2.5-2.8の時点で上清が廃棄された場合は、ペレットの損失を避けるため、処分よりも吸収の方を推奨する;上方溶液を取り、RNAとの共同沈殿の為に、キャリアとして5-10μgのRNaseフリーグリコーゲンを入れた。更に、一部の組織材料にはより多くの代謝物があり、その結果、沈殿物が遠心分離チューブの壁に蓄積できず分散することになる。この場合は、液体表面に沿って上清をゆっくり吸収してください。75%のエタノールがRNA沈殿物を洗浄した後、白いペレットはより明らかになる。
4.Q: 製品に適しているサンプルはどれですか?
A:TRIzol NC試薬は、細胞のサンプル、動物と植物組織のサンプルを抽出できる。血液サンプルと動物の白い脂肪組織サンプルには適用しない。TRIzol LS試薬(Cat.No. GK20009)は血液サンプルにおすすめである。TRIzol試薬(Cat.No. GK20008)は動物の白い脂肪組織におすすめである。
自己提供の試薬
クロロホルム、イソプロパノール、75%のエタノール(RNase-フリーのddH2Oで調製)、RNaseフリーH2O
Ⅰ 実験前の準備
RNAの調製で最も肝心なことは、細胞におけるRNA降格酵素を阻害し、使用した設備と試薬におけるRNA降格酵素の汚染を避けることである。よって、実験を行う時は必ず下記の手続きを従わなければならない:使い捨ての綺麗な手袋とマスクを着用すること;RNA実験のためには特別な実験台を使うこと;実験中には会話しないことなどである。上記の手続きにより、RNA降格酵素が実験者の汗と唾液を汚染することを防ぐことができる。
注意事項:
1.できるだけ使い捨ての無酵素無菌プラスチック製の消耗品を使用してください。ガラス製品を使用する場合は、使用前に0.1%のDEPC水溶液で37℃で12時間処理して、残留のDEPCには120℃で30分間オートクレーブ処理するべきである。
2.RNA実験に使われる試薬は、乾燥の熱(180℃、60分間)で殺菌するか、または上記の方法でDEPC水処理または殺菌の後、グラス容器で殺菌しなければならない(RNA実験用の使い捨てプラスチック容器も使える)。使用する滅菌水は0.1%のDEPCで処理し、オートクレーブ処理しなければならない。
3. RNA実験用の試薬と殺菌水は、混合後の交差汚染を避けるために調製すべきである。
4.この製品は科学研究にのみ使われることができる。臨床診断や他の条理的ではない目的に使わないでください。
5.この製品にはフェノールが含まれていて、フェノールは毒性と腐食性を持っている。使用時には、保護性の服、手袋、アイマスク、フェイスマスクなどの保護装置を装着するべきである。製品が目に入った場合は、ただちに十分の水で洗い流し、病院で治療を受けるべきである。皮膚と接触した場合は、ただちに大量の洗剤と水で洗い流し、それでも体調が悪ければ、病院で治療を受けてください。
Ⅱ 実験のプロセス
1.サンプルの処理
1.1動物/植物の組織
1.1.1新鮮な組織を液体窒素で冷凍し、その後速やかに液体窒素で事前に冷却した乳鉢に移す。乳棒で細かく砕き、同時に液体窒素を添加して、サンプルを粉末状になるまで徹底的に砕く。
注:砕きが足りない場合は、RNAの産出と質を損害する可能性もある。
1.1.2粉末状のサンプルを遠心分離管に転移し、50mgの組織ごとに500μLのTRIzol NC試薬を添加し、ボルテックスして、サンプルを完全に溶解する。室温で5分間培養する。
注:最多50mgの動物/植物組織は500μLのTRIzol NC試薬に溶解されることができる。多すぎるサンプルは、不完全な溶解に導き、製品の精度を損害する可能性がある。肝臓、脾臓、腎臓とその他の組織はDNA/RNAで数多く存在して、過度なサンプルのインプットは残留gDNAまたは低量のRNAに導く。
注:液体窒素における低温粉砕が実行不可能であれば、新鮮組織をできるだけ切り刻み、TRIzol NC試薬に浸潤して、組織の断片が完全溶解されるまで高速の電子破砕機で破砕する。
1.1.3 (最適)室温で11200rpm (12,000xg)で5分間遠心分離する。注意を払って上清を新しい1.5mlの遠心分離管に移し、沈殿物を吸引しないでください。
注:サンプルに大量のタンパク質、脂肪、多糖体または筋肉繊維、塊茎などが含まれている場合は、溶解不能の物質は遠心分離で除去されることができる。遠心分離から得られた沈殿物には、細胞膜、多糖体、高分子量のDNAを含んでいる。同時に、RNAは上清に残るままである。高い脂肪含有量の組織サンプルを抽出するとき、上層に大量の油が含まれているのなら、除去するべきである。上清を移したあとは、次のステップを実行する。
1.2懸濁細胞
1.2.1 遠心分離で細胞を採集し、上清を徹底的に廃棄し、1×106 - 1×107の細胞ごとに500μLのTRIzol NC試薬を添加する。
1.2.2細胞が完全に溶解されるまで、ボルテックスまたはピペットで上下に動かして、室温で5分間培養する。
注:冷凍細胞については、不完全な溶解を避ける為に、TRIzol NC試薬は直ちにボルテックスするべきである。
1.3接着細胞
1.3.1培地を廃棄し、1×PBSで一回洗浄する。
1.3.2 6ウェルの培養皿の各ウェルに、または3.5cmの直径皿(培養面積は約10cm2)に500μLのTRIzol NC試薬を添加して、TRIzol NC試薬が細胞層を完全にカバーするようにして、その後、ピペッティングで細胞を剥離する。
注:固い接着細胞(細胞細菌塊)は細胞スクレーパー、綺麗なピペットチップ、または最大量1mLのTRIzol NC試薬を入れることで剥離できる。或いは、トリプシンを使った後TRIzol NC試薬を入れて、懸濁細胞用のステップに従って細胞を剥離することもできる。
1.3.3混合液を1.5mLの遠心分離管に移動し、細胞が完全に溶解されるまでボルテックスまたはピペットで上下に動かして、室温で5分間培養する。
2.RNAの抽出
2.1上記の可溶化液に希釈緩衝液を添加
2.1.1 動物/植物組織:500μLのTRIzol NC試薬に100μLの希釈緩衝液を添加する。溶液が均質エマルジョンになるまで徹底的にボルテックスする。室温で5分間培養する。
2.1.2細胞:500μLのTRIzol NC試薬ごとに150μLの希釈緩衝液を添加する。遠心分離管の蓋をしっかり閉めて、溶液が均質エマルジョンになるまで徹底的にボルテックスする。室温で5分間培養する。
注:溶液が均一溶液に完全に混合されていることを確保するべきである。さもなければRNA抽出と障害物除去の効率に悪影響が生じる。
2.2室温で11,200rpm (12,000×g)で15分間遠心分離する。
2.3 注意を払って遠心分離管を取り出す。この時、サンプルの中のタンパク質、DNAや多糖体などの不純物は管の底に沈殿され、RNAは上清で分散され、注意を払い、上清溶液(約500μL)を新しい遠心分離管に転移する。
注:抽出の為に約500μLのTRIzol NC試薬が使われたのなら、総体積の約90%を取り込む上水相は約500μLである。下のペレットを吸引することで、ゲノムと不純物の汚染に導く。
注:一部のサンプルの上清が少し濁っているか、または色ついている可能性もあるが、製品の量と精度を影響することはないので、下記のステップに従い実行しても大丈夫です。
注:組織インプットの量が50mgの場合、上清溶液の量は450μLに減らし、ペレットを転移することを避けるのを推奨する。
2.4等量のイソプロパノールを得られた上清に添加する。浸潤でよく混合して、室温で10分間培養する。
2.5 11,200rpm (12,000×g)で室温で10分間遠心分離する。その後、ゲル状のRNAペレットは管の側や底で確認できる。上清を注意深く廃棄し、ペレットを失わないように注意を払うべきである。
注:低含有量のRNAはペレットが見え難くなることに導きので、ペレットを失わないように注意を払いながら上清を廃棄すべきである。
注:不純物の残物を減らすため、このステップでできるだけ遠く上清を廃棄して、ペレットを失わないように注意していください。
2.6 1mLの75%のエタノール(RNaseフリーのddH2Oで調製)を添加する。ペレットを再懸濁するため、管をゆっくりフリックして、数回逆さまにする。
2.7 11,200rpm (12,000xg) で室温で3分間遠心分離する。上清を廃棄し、ペレットを失わないように注意していください。
2.8ステップ6と7をもう一回繰り返す。上清を廃棄する。
注:残基上清を減らすためには、上清はできるだけ廃棄するべきである。上清のほとんどを廃棄し、短く遠心分離してすべての液体を管の底に集め、その後残された液体を10μLのピペットで吸引し、ペレットを失わないように注意を払うことを推奨する。
2.9クリーンベンチ内で室温で自然乾燥させる。20-100μLのRNase-フリーのddH2Oを添加してペレットを溶解し、室温で3分間ボルテックスし(またはピペットで上下に動かして)、徹底的に溶解させる。長期間の保存のため、RNAは小分けし、-85 ~ -65°Cで保存し、短期間の保存は、-30 ~ -15°Cで保存するべきである。
注:RNAペレットを2-3分間自然乾燥させる。RNAを完全に乾燥すれば再懸濁が難しくなるのでペレットの過度な乾燥はしないでください。RNAは完全に再懸濁するべきであり、さもなければ濃度の低量は不正確になる可能性がある。
III FAQとトラブル対応
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FAQ |
原因 |
溶液 |
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RNAの不完全な溶解 |
1.延長された乾燥 |
75%のエタノールで洗浄した後、過度な乾燥を避けるべきである。 |
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2.製品が多すぎる |
RNaseフリーのddH2Oの量を増やし、溶解時間を増やし、または55-60℃の水浴で2-3分間培養する。 |
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3.不純物が多すぎる |
1.1.3の最適ステップを推奨 |
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RNAの降格
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1.RNaseの汚染 |
全ての遠心分離管、ピペットチップと関連の溶液がRNase汚染されていないことを確認するべきである。マスクと無菌使い捨ての手袋の着用、隔離された綺麗な空間で作業するなど、適切な予防方法を取る。 |
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2.サンプルの保存が不適切、もしくは延長された |
液体窒素で冷凍され、 -85 ~ -65°Cで保存されたサンプル、または新鮮なサンプルを使うこと。 |
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3.繰り返されたサンプルの冷凍と解凍 |
サンプルをアリコートで保存し、よって繰り返した冷凍と解凍による劣化を避ける。液体窒素から取り戻されたサンプルに直ちに溶解緩衝液を添加して、徹底的に混合してください。室温に過度暴露、またはTRIzol NC試薬との不完全な混合によるRNA劣化を避ける。 |
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4.電気泳動の問題 |
1.ゲルを泳動する前に、泳動槽を3%の過酸化水素に20分間浸し、RNaseフリーのddH2Oで濯ぐ。RNaseフリーのddH2Oで電気泳動緩衝液を調製する。 2. 新しいローディング緩衝液を使う。 |
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下流の阻害または低い精度 |
1.タンパク質の汚染 |
サンプルのインプット量を減らし、TRIzol NC試薬の量を増やす。 |
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2.多糖体の汚染 |
サンプルのインプット量を減らす。 |
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3.脂肪の汚染 |
1.1.3の最適ステップを推奨 |
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4.残留の塩 |
75%のエタノールで洗剤の数を増やす。 |
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5.低いA260/230 |
75%のエタノールで洗剤の数を増やす。 |
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ゲノムDNAの汚染 |
1.過度なサンプルのインプット量 |
サンプルのインプット量を減らす。 |
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TRIzol NC試薬の体積を増やす。 |
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サンプルの溶解については、適切な量のHAc(500μLのTRIzol NC試薬ごとに5μL)を添加する。 |
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逆転写については、ゲノム除去のモジュールを含んだ逆転写試薬を選択し、SuperFast RT Master Mix for qPCR (gDNA除去剤) (Cat.No. GK10031)を推奨する。 |
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トランスイントロンプライマーを設計して、増殖反応におけるゲノムDNAテンプレートの関与を避ける。 |
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イソプロパノールを添加し、遠心分離した後、ペレットが見えなくなった |
1.サンプルのインプットまたはRNAの含有量が低い |
イソプロパノールを加入後、遠心分離の前に2 ~ 8°Cまたは-30 ~ -15°Cで10-30分培養する。 |
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2.ペレットの喪失 |
デカンターに移す代わりに、ピペットで上清を廃棄し、ペレットを失わないように注意を払うべきである。 |
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3.サンプルに代謝物が多すぎる |
ペレットは遠心分離管の壁で散乱されているため、上清はピペットとともに液体の表面に沿ってゆっくり撤去するべきである。 |
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各段階における保存の時間 |
1.TRIzol NC試薬との混合後 |
4℃で12時間保存するか、または-20℃で一週間保存すること。 |
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2.75%のエタノールの加入後 |
4℃で12時間保存するか、または-20℃で72時間保存すること。 |
| 成分 | 100 rxns | 200 rxns |
| TRIzol NC試薬 | 50ml | 100ml |
| 希釈緩衝液 | 20ml | 40ml |
| Applications |
• 安全で、毒性が低い:クロロホルムやβ-メルカプトエタノールなどの毒性で有害な試薬は不要である。
• 使いやすい:単相システムでRNAを抽出し、相分離がなく、操作は全て室温で行われる。 • RNAの質が高い:伝統的なTrizol法に匹敵する量で、RNAは精度と強度が高い。 |
| Shipping | ブルーアイスで輸送する。 |
| Storage Conditions | 2-8°Cで保存し、2年間光から遠ざける。 |
| Usage | For research use only! Not for use on humans. |
Average Rating: 5 (Based on Reviews and 30 reference(s) in Google Scholar.)
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